海路から神に参る

沖縄県 慶良間諸島 渡嘉敷島 渡嘉敷港

渡嘉敷港  で神社に参る
2006.12.11

2006.12.11(月)座間味島のとなりにある島、渡嘉敷島に移動。11時前に到着。
舫いに時間がかかる。役所で指定した係留場所が町から離れていすぎるので、
波で船がゆれるが大型船のとまる大きな岸壁につける。町をサッキ一回りする。食品と魚を仕入れる。
今、5時過ぎに役所の人が来てくれ、フェリーの隣のところでも良いし、漁港に入って右でも良いと言ってくれる。
問合せした時に言って欲しかったですねー。
渡嘉敷島は私の好きな石で出来た島だ。
上陸するのが楽しみだった。しかし上陸してみると町は小さく、かなり寂しい感じがする。
人口もかなり少ないのでないか。町役場があるのでこの渡嘉敷港が一番主たる町である。
海がきれいで知られた海岸が渡嘉敷港の裏側に2箇所ある。ただ、自転車では行けない。バスは無い。

<渡嘉敷神社>
渡嘉敷町のホームページより
歴代祝女をまつる拝所
字の人からトゥンチグヮーとも渡嘉敷神社とも呼ばれている拝所は、クミチジ山の山すそにあり、港の方向に向いています。
この拝所の屋敷は、70坪ほどの広さがあり、庭の入口に鳥居があります。
 現在の拝所がある場所は、昭和40年に現在のものに建て替えられるまで、
クミチジ山の一部になっており、殿内小と呼ばれた拝所ももっと前方にあって、瓦ぶきの建物でした。
また、この、拝所の鳥居は、昭和12年に南方漁業に出稼ぎに行った人達が寄進して作られたものです。
まだ沖縄戦の時の砲弾の跡が残っています。
 この渡嘉敷神社の前方に、祝女殿内(のろどんち)、前祝女(めえのろ)殿内、元(もと)祝女殿内、新(みい)祝女殿内、しらせ御獄(うたき)の獄登りを主宰する
屋号西ン渠の大城家、根元船頭家などの旧家があります。
 この拝所には、代々祝女をまつってあります。
お先軸と呼ばれる唐船世の祝女、今軸と呼ばれる尚真(しょうしん)王以後に三六島に配置された渡嘉敷祝等がまつられています。
それに火の神ニ柱もまつられているということです。
 ただし、祝女の任期の途中で亡くなられた祝女は、ここにはまつられていません。
ここでは、年中行事のさまざまの祈願を祝女を中心とする神女や区長などが参加して行う場所です。
現在は、区長が管理しています。
 なお、この拝所が渡嘉敷神社と呼ばれるようになったのは、
昭和18年の古波蔵春という女性が神職講習を終了して字渡嘉敷の祝女となり、この拝所で祭りを行うようになった以後で、
その頃から県庁からも渡嘉敷神社と呼ばれるようになったということです。
戦前には、出征兵士の祈願や儀式や結婚式なども、ここで、祝女がおこなっていました。

<クミチジ山>
渡嘉敷町のホームページより
渡嘉敷の聖地・始祖の丘
渡嘉敷集落の西のはずれにある標高37メートルの丘である。
この丘は、南北220メートル、東西130メートルのほぼ三角形をしており、字渡嘉敷の集落は、このクミチジ山を起点として東の方向に港まで続いています。
渡嘉敷港から見れば、集落の最も奥にある丘です。
このクミチジ山の西側の山すそを北山から流れてきた恩納川原が北から南に流れています。
この恩納川原は、クミチジ山の南でチトノコ原から流れてきた川と合流して渡嘉敷川となっています。
この二つの川の流域がクミチジ山の北西から南西にかけて広がる豊かな水田地帯を形成します。
 クミチジ山の頂上の平坦地には、神女が神遊びをするアシビナーがあります。
このアシビナーを起点としてクミチジ山のふもとの拝所の配置を見ると、
真北の久米元の殿、真南にスンドンチナー(首里殿内ナー)、真東にカナヒヤグの殿と長丈の殿、北東に渡嘉敷神社(旧殿内小ー歴代の祝女をまつる)があります。
したがって、このクミチジ山の周辺は字渡嘉敷にとって最も古くからある拝所が集中しています。
また、祝女を出した家や獄登りを主催する家の多くも、このクミチジ山の近くにあります。
 クミチジ山は、字の人達から神聖な地とされ、神女以外はこの丘に登れませんでした。字渡嘉敷の最大の行事である種取りの行事では、
この丘に祝女を始めとする神女たちが真北にある久米元の殿と真南にあるスンドンチナー(首里殿内ナー)の両方から登り、
丘の頂上にあるアシビナーで最も秘儀的な神遊びを行ったといわれています。
この丘は、始祖たちの記念すべき丘であり、そのために、種取り行事の最も重要な場面 になったのです。
 北御獄の項でも話したように、字渡嘉敷の祖先が北御獄、城島、里に住んでいたとき、その三方から集まって相談した場所がこのクミチジ山だったのです。
海が後退し、この丘が陸地になったこともあって、字渡嘉敷の祖先が最初に平地に住み始めたのも、このクミチジ山の地であったといわれています。

<根元家の石垣>
琉球王朝時代、渡唐船の船頭役を務めた根元家の屋敷跡。往時の繁栄が偲ばれる。

 渡嘉敷神社  渡嘉敷神社本殿  
 
 クミチジ山を海と反対側から見る  根元家の石垣 解説 
 
 岸壁に係留  サバニ型の漁船